摩擦・潤滑状態の変化を早期に捉えます。
UE SYSTEMS / BEARING & LUBRICATION
振動が上昇する前に、 軸受の摩擦変化を捉える。
給脂中の超音波反応を連続的に監視し、必要な量で止める。時間基準の給脂から状態基準の潤滑管理へ移行し、潤滑に起因する早期故障を抑え、軸受が本来使える時間をできる限り引き出します。

給脂中の低下・安定を見て停止します。
同一点・同条件の基準と履歴で比較します。
巡回・DMS・固定監視を目的別に構成します。
01 / THE EARLY INTERVENTION WINDOW
振動が大きくなる前に、
保全判断を始める。
軸受の状態悪化は、振動・温度・可聴音が同時に上昇するとは限りません。潤滑状態の変化で摩擦や微小衝撃が増えると、高周波成分が先に変化する場合があります。その変化を捉えられれば、交換判断の前に給脂や追加診断を検討できます。
※概念図。検出順序と変化量は、回転数・荷重・構造・測定条件により異なります。超音波で「故障」と断定せず、給脂・再測定・振動解析など次の行動を選ぶ情報として使用します。
何が変わるか
潤滑不足・劣化・汚染などで摩擦や微小衝撃が増えると、音質・dB・波形に変化が現れます。
なぜ前段階なのか
摩擦変化が、設備全体の振動値や温度の明確な上昇より前に現れる場合があるためです。
何につなげるか
給脂、再測定、振動・温度・潤滑分析、補修計画の優先順位付けへつなげます。
「早く壊れたと断定する」ことではなく、まだ選択肢が残る段階で、保全担当者が次の行動を選べる時間をつくることです。
02 / FROM TIME-BASED TO CONDITION-BASED
給脂は、時間軸(タイムベース)ではなく、
ベアリングの油膜状態に基づいて実施する。
一律の周期と量だけで管理すると、「足りない」と「入れすぎ」の両方を招く可能性があります。状態基準給脂では、同一点の傾向を確認し、必要なタイミングで少量ずつ注入します。
潤滑不足
油膜を保ちにくくなり、金属接触と摩擦が増加。損傷の起点になり得ます。
過剰給脂
攪拌抵抗、発熱、シール負荷を増やし、グリース劣化を早める場合があります。
運転条件の変化
荷重、回転数、温度、周囲環境が変われば、適切な給脂時期と量も変わります。
油膜状態の変化に伴って生じる摩擦・微小衝撃の高周波成分を測定し、同じ条件で比較します。「油膜が何µmあるか」を示す計器ではなく、「軸受の反応がどう変わったか」を保全情報へ変える技術です。
03 / WHAT ULTRASOUND ACTUALLY SEES
摩擦・衝撃の高周波信号を、
判断できる情報へ。
UE SYSTEMSの機器は、高周波成分を人が確認しやすい可聴域へ変換し、音、dB値、波形として扱えるようにします。価値は単発値ではなく、同一点・同条件の基準と傾向にあります。
音|Sound
連続音、ざらつき、周期的な衝撃など、信号の性質を聴き分けます。
レベル|Level
同一点の基準値からどれだけ変化したかを相対的に確認します。
波形|Waveform
衝撃の周期性や変化を保存し、再点検や追加診断の材料にします。
04 / LIVE GREASING RESPONSE
給脂中の反応を見ながら、
必要な量で止める。
基準値からの上昇を確認したら、少量ずつ給脂し、音・dB・波形・温度の変化を連続的に確認します。摩擦信号が低下して安定した時点で停止し、改善しない場合は損傷可能性として追加診断へ進みます。
※概念図。グリースの種類・供給経路・回転数・荷重・軸受損傷の有無で反応は異なります。急上昇や温度上昇時は注入を止め、排出経路・グリース適合・過剰給脂を確認します。
同一点・同条件の初期値を記録
音・dB・波形の変化を確認
一度に入れず、反応を追う
低下・安定した時点で停止
再測定して履歴へ反映
IMPORTANT NOTE / 適正グリース給脂量
0.005DB式だけでは決まらない ベアリングの「適正グリース給脂量」
G=0.005×D×Bは基準再給脂量であり、適正量そのものではありません。実吐出量、給脂経路、dB・音質の反応、温度・負荷、過去履歴を重ねて設備固有の給脂標準を構築します。
0.005DB式と適正給脂量を詳しく見る05 / DIAGNOSIS BY EVIDENCE
超音波だけで断定せず、
複数の情報を重ねる。
「いま何が変わったか」を超音波で捉え、「どこまで進んでいるか」を振動・温度で確認し、「なぜ起きたか」を潤滑分析と履歴で掘り下げます。
超音波
早期兆候、給脂要否、給脂中の反応
振動
損傷進行、部位・故障モードの推定
温度・電流
発熱、負荷、電気的変化との整合
潤滑分析・履歴
水分・異物・粘度・劣化・摩耗粉
潤滑不足の可能性を優先。注入量、最終値、温度を記録し、短い間隔で再確認します。
損傷や他要因の可能性。振動、温度、運転条件を確認し、点検優先度を上げます。
軸受損傷候補として記録。部位の確定は振動解析や停止点検へつなぎます。
負荷、冷却、芯ずれ、過剰給脂等を含め、設備側基準で判断します。
MODEL COMPARISON
点検・給脂・固定監視から、機種を比較。
機種名だけで選ばず、見つけたい異常、点検点数、必要な記録から候補を整理します。
| 機種 | 主な役割 | 検討の入口 | 資料・相談 |
|---|---|---|---|
| UP100 | 入門向けの超音波点検 | まず音を確認し、日常点検へ取り入れたい | UP100のPDF この機種を相談 |
| UP201 | スチームトラップ検査 | 蒸気設備の点検を主な目的にしたい | UP201のPDF この機種を相談 |
| UP9000 | 設備巡回・状態監視 | 複数設備を継続して点検したい | UP9000のPDF この機種を相談 |
| UP10000 | 設備診断・データ管理 | 測定結果を記録・管理する運用を組みたい | UP10000のPDF この機種を相談 |
| UP15000 | デジタル超音波検査システム | 診断・解析の要件から上位機を比較したい | UP15000のPDF この機種を相談 |
| UP401 | 巡回しながら状態基準給脂 | 給脂中の反応を確認し、潤滑履歴を管理したい | UP401のPDF この機種を相談 |
| 850S | 重要設備の固定・連続監視 | 巡回しにくい場所や重要軸受の変化を追いたい | 850SのPDF この機種を相談 |
横にスクロールして比較できます。掲載中の製品案内を基にした一次比較です。記録・波形解析・周辺機器の必要条件は、各PDFと運用条件を照合して決定します。
機器と一緒に、記録の仕組みも選ぶ
巡回を標準化する場合は、Ultratrend DMSで測定ルート、基準値、音声・波形、傾向、修理後の確認を管理する構成を検討します。対象機種との組み合わせは個別に確認します。
06 / UE SYSTEMS OPERATING ARCHITECTURE
「測れる機器」より、
「続けられる仕組み」を選ぶ。
現場で探す・聴く
Ultraprobe
一点の異常探索、接触測定、給脂中の反応確認。用途・記録要件に応じて機器を選定します。
巡回を標準化する
Ultratrend DMS
測定ルート、基準値、音声・波形、傾向、アラーム、修理後確認を履歴として管理します。
重要設備を連続監視
固定センサー/850S系
アクセス困難な設備や重要軸受を連続監視し、変化を保全担当へつなぎます。
軸受を主軸に、同じ工場内の課題へ展開
圧縮空気・真空・ガス漏れ
空中超音波を探索し、漏れ位置を絞り、修理後の再検査まで管理します。
スチームトラップ・バルブ
作動・流れの信号を確認し、温度、形式、差圧、負荷を合わせて判断します。
電気設備の放電候補
コロナ、アーク等の候補を探索し、赤外線・目視・絶縁診断へつなぎます。
音響カメラによる広域探索
多数箇所・高所をスクリーニングし、必要に応じて一点を精査します。
07 / ADOPTION & IMPLEMENTATION
採用はゴールではなく、
比較できる運用のスタート。
すべてを一度に対象にせず、停止影響と既往トラブルから重要軸受を選びます。測定点、条件、基準値、給脂判断、修理後確認を一つの手順にし、担当者が変わっても比較できる情報にします。
20〜50点程度の重要軸受から始める標準導入
対象、故障履歴、停止影響、運転条件を確認。
測定点、騒音、安全動線、再現性を確認。
位置・設定・初期値・記録方法を統一。
頻度、停止基準、アラーム、担当を標準化。
給脂量、工数、異常処置、再発を比較。
注入量・間隔・過剰給脂の是正
測定点遵守率・記録完了率
修理・再検査・基準復帰まで
突発停止・修理工数・潤滑剤量
08 / CATALOG & TECHNICAL RESOURCES
カタログ・技術資料
用途と運用レベルに合わせて選べるUE SYSTEMSの製品カタログです。携帯型診断器、状態基準潤滑、固定監視の3区分から、各製品の正式版PDFをご覧いただけます。
CATALOG / PDF DOWNLOAD
Ultraprobe 401
給脂中の軸受音とデシベル値の変化から停止タイミングを判断し、過剰給脂の防止と潤滑履歴の継続管理を支援するポータブル機器。
PDFは新しいタブで開きます。スマートフォンでは、端末の共有・保存メニューからダウンロードできます。
09 / FAQ
導入前によくある質問
騒音の大きい工場でも使えますか?
周波数選択と指向性で対象を絞れますが、同帯域ノイズ、反射、遮蔽物の影響は受けます。現場デモで再現性を確認します。
超音波だけで交換時期を決められますか?
単独では決めません。傾向、音質、波形、振動、温度、回転数、負荷、履歴を合わせて判断します。
+8dBなら必ず給脂ですか?
評価目安の一つで、自動判定値ではありません。基準、音質、条件、過去傾向、給脂中の反応で判断します。
低速軸受にも使えますか?
振動だけでは把握しにくい低速用途の補完になり得ます。測定性は実機で確認します。
導入時に教育は必要ですか?
操作だけでなく、信号解釈、測定再現、停止基準、データ管理、安全手順の教育が重要です。
ポータブルと固定監視はどう選びますか?
巡回可能設備はポータブル、アクセス困難・停止影響が大きい設備は固定監視を検討します。
CONSULTATION
機種名が分からなくても、
見つけたい異常から選べます。
対象設備、点検点数、回転数、現在の給脂方法、必要な記録をお知らせください。現場デモ、機器構成、測定点、基準値、給脂手順、修理後確認まで整理します。








