OXISO 金属表面改質技術

塗る前に、 金属表面そのものを 設計する。

疲労、摩耗、焼付き、油膜切れ。壊れ方に合わせて処理を選ぶ。OX-FSPの精密ショット、OX-Polishの特殊研磨、OX-HTTの熱処理設計を、材質・熱処理・硬度・形状・使用条件に合わせて組み立てます。Velde Tradingは課題整理と試作条件の入口を支援します。

OXISO 表面改質技術のイメージ

SELECT BY FAILURE MODE

処理名ではなく、壊れ方から逆算する。

同じギヤでも、曲げ疲労、歯面ピッチング、焼付き、油膜不足では狙う表面が異なります。材質、熱処理、硬度、形状、寸法公差、使用環境を確認し、処理条件と評価方法を一体で設計します。

FATIGUE

疲労・ピッチング:OX-FSP

圧縮残留応力、表面硬化、組織微細化を狙います。

FRICTION

摩擦・油膜切れ:OX-Polish

粗さだけでなくテクスチャと油膜保持を調整します。

複合処理と熱処理から選ぶ

表面強化、最終粗さ、油膜保持、熱処理の優先順位から処理ルートを決めます。

COMBINED

OX-FSP+OX-Polish

ギヤ、カム、ピストン・ピンなど、疲労と摺動が同時に支配する部品で、強化層と油膜保持を順序設計します。

HEAT TREATMENT

OX-HTT+OX-FSP

新規設計や工程設計で、材料・熱処理・表面改質を一体化し、組織と残留応力を安定管理します。

微細バリ・付着・表面品質

SURFACE QUALITY

OX-Polish系プロセス

微細バリ、内径、複雑形状を狙って研磨・クリーニングしたい部品へ。材質、バリ形状、公差、狙い面、清浄度を確認します。

PAGE PRINCIPLE

効果だけでなく限界も示す

コーティングとの違い、寸法・粗さへの影響、処理前情報、単独では解決しない条件まで明示し、未処理品との比較試作へつなぎます。

60-SECOND SELECTION

60秒で分かる表面改質の選定フロー

処理名を先に決めず、故障モード、母材と履歴、狙う機能、施工範囲、比較評価の順に条件を固定します。

01

故障モード

疲労、摩耗、焼付き、付着、バリと破損位置を写真・図面で整理します。

02

母材と履歴

材質、熱処理、硬度、加工履歴、公差、既存コーティングを確認します。

03

狙う機能

残留応力、表面硬度、粗さ、油膜保持、密着下地、清浄度から選びます。

04

施工範囲

処理面、マスキング、内径・細孔、変形許容、清浄度、数量を確認します。

05

試作と比較評価

未処理品と同条件で比較し、量産条件・検査基準を固定します。

優先を変える条件・適用限界

寸法公差が厳しい場合は試作・測定を先行。耐食・絶縁など連続皮膜の機能が必要ならコーティングも比較します。破損原因が不明なら、材料、荷重、潤滑、芯ずれ、異物の調査を先に行います。

PROCESS COMPARISON

処理の狙いと、試作前の確認事項。

目的に合う処理を選び、未処理品と同じ条件で比較します。

OXISO 処理ルート比較
処理主な課題狙う表面・機能先に確認する情報
OX-FSP疲労・ピッチング・表面強化圧縮残留応力、硬度、組織材質・熱処理・狙い面・公差
OX-Polish摩擦・油膜切れ・付着・微細バリ粗さ、方向性、テクスチャ相手材・面圧・速度・潤滑
FSP+Polish疲労と摺動が同時に課題強化層と最終表面の組み合わせ処理順序・寸法・評価方法
OX-HTT+FSP材料・工程からの耐久設計熱処理・組織・残留応力材料履歴・変形・量産管理

横にスクロールして比較できます。効果や施工可否は材質・熱処理・形状・使用条件により異なります。

TECHNOLOGY DETAILS

OX-FSP:疲労・耐摩耗・表面強化

材質、熱処理、硬度、使用環境に合わせてメディア、噴射条件、角度、処理範囲を選び、圧縮残留応力、表面硬度、組織微細化などを狙います。

FIRST CHOICE

第一候補になりやすい条件

ギヤ歯元・歯面、軸、ばね、ピンなど繰返し応力を受ける部品。ピッチング、チッピング、摩耗。複雑形状、内径、部分処理にも対応可能性を検討します。

CHECK & LIMIT

確認項目と単独採用しない条件

材料・熱処理・硬度、破損起点、荷重方向、狙い面、公差、マスキングを確認。皮膜機能が必要、設計荷重超過や芯ずれが主因、図面・熱処理が不明な場合は第一候補にしません。

微粒子20~200μmの使用と、寸法・形状変化を最小限にする考え方が示されています。許容可否は個別試作で確認します。

OX-Polish:粗さ・テクスチャ・油膜保持

鏡面化だけでなく、微小ディンプル、プラトー構造、バリ除去、付着物除去など、目的に合う表面テクスチャを作ります。

FIRST CHOICE

第一候補になりやすい条件

摺動抵抗、油膜切れ、かじり、付着が課題の金属面。金型の離型・湯流れ・付着物低減。微細バリ、内径、複雑形状の研磨・クリーニング。

CHECK & LIMIT

確認項目と単独採用しない条件

Ra・Rz・うねり・方向性、相手材、面圧、速度、潤滑、後工程を確認。鏡面化だけで低摩擦と断定せず、加工条件の根本原因や公差・エッジ影響も評価します。

粗さ・摩擦の効果は試験条件に依存します。材質、潤滑、荷重、速度、測定方法を併記します。

OX-FSP + OX-POLISH / COMBINATION

表面強化と機能テクスチャを、一つの工程設計に。

OX-FSPで強化層・残留応力を狙い、OX-Polishで最終粗さ・油膜保持・付着性を調整します。処理順序と評価項目を目的から決めます。

第一候補にしない条件:単一処理で要求を満たせるのに評価目的なく工程を増やす場合、最終粗さや寸法を決めず処理順序だけを固定する場合、潤滑不良・異物・芯ずれ・材料欠陥など他の支配因子が残る場合。

FIRST CHOICE

第一候補になりやすい条件

ギヤ、カム、ピストン・ピンなど疲労と摺動が同時に支配する部品。高面圧で表面強度と油膜保持を両立したい用途。コーティング下地や後工程まで含む表面設計。

CHECK POINT

処理順序・評価・量産管理

強化、粗さ、密着、清浄度の優先順位から工程を決めます。残留応力、硬度、粗さ、摩擦、耐久の評価範囲と、ロット・治具・マスキング・検査頻度を標準化します。

OX-HTT / HEAT TREATMENT INTEGRATION

熱処理と表面改質を、材料組織から一体設計。

材料と使用環境に合わせた熱処理パターンとOX-FSPを組み合わせ、加工変質層、表面活性、組織、疲労強度の安定化を狙います。案件ごとに図面・材料・要求特性から条件を設計します。

第一候補:新規設計・工程設計段階で材料・熱処理・表面処理を一体化できる部品、浸炭・窒化等の前後で表面状態を最適化する用途、ロット間の組織・残留応力を安定管理したい量産部品。

工程履歴・組織・品質管理を確認

素材、切削、研削、熱処理、洗浄、表面処理の順序を確認します。要求硬さ、硬化層、残留応力、変形、公差と、ロット追跡・試験片・測定方法・受入基準を決めます。

完成品への追加処理だけで既存熱処理履歴を変更できない場合、熱処理変形・公差・材料ロットのばらつきを評価できない場合、認定工程の変更が承認されない場合は第一候補にしません。

APPLICATIONS

部品と故障モードから、一次候補を整理する。

同じ部品名でも、故障モード・材料・相手材・潤滑条件で処理は変わります。以下は標準条件ではなく、試作相談の入口です。

01|ギヤ歯元の疲労・折損 → OX-FSP

鋼種、熱処理、硬度、応力集中、歯面公差を確認して決めます。

02|歯面ピッチング・摩擦 → FSP+Polish

面圧、速度、潤滑、粗さ、相手歯面を確認して決めます。

03|軸・ピン・カムのかじり → OX-Polish/複合処理。材質の組合せ、硬度差、油膜、クリアランスを確認して決めます。

04|ダイカスト金型の溶着・離型 → FSP+Polish。合金、溶湯温度、離型剤、処理面、補修履歴を確認して決めます。

05|微細穴・複雑形状のバリ → OX-Polish系。材質、バリ形状、内径、公差、清浄度を確認して決めます。

06|新規量産部品の耐久設計 → OX-HTT+FSP。材料・加工・熱処理・検査を一体で設計します。

関連技術と合わせて原因を切り分ける

油膜不足、摩耗粉・水分、運転中の異常兆候、粉塵・水の侵入、駆動系の負荷変動も併せて確認します。

高性能潤滑剤Fe・H₂O・油/グリース分析UE Systems 超音波診断軸受保護・シールGates Vベルト選定

PROTOTYPE TO PRODUCTION

試作から量産まで、評価を途切れさせない。

処理条件だけでなく、比較方法と検査項目を先にそろえます。

01|故障情報を整理:破損品、図面、材質、熱処理、硬度、使用条件から故障モードを整理します。

02|狙いと制約を設定:処理面、マスキング面、寸法公差、数量、後工程、評価項目を決めます。

03|処理ルートを試作:OX-FSP、OX-Polish、OX-HTTまたは複合処理の試作条件を設定します。

04|未処理品と比較:残留応力、硬度、粗さ、摩擦、耐久など必要な方法で比較します。

05|量産条件を固定:処理条件、検査頻度、受入基準、量産治具・履歴管理を固定します。

初回相談であると判断が早い情報

部品情報(図面・材質・硬度・熱処理)、故障情報(破損位置・写真・寿命)、使用条件(荷重・速度・温度・潤滑・相手材)、公差・品質、生産数量・納期をご用意ください。

図面・破損写真で相談する

CATALOG / PDF DOWNLOAD

OXISO 表面改質技術 総合カタログ

OX-FSP、OX-Polish、複合処理、OX-HTTの考え方と、歯車・金型・精密部品への適用例を収録しています。

PDF・全20ページ・別タブで開きます

掲載効果は材質、熱処理、形状、処理条件、使用環境で異なります。適用時は試作評価と処理前後の測定をご相談ください。

OXISO 表面改質技術 総合カタログの表紙

OXISO 表面改質技術 総合カタログ / 全20ページ

TECHNICAL CONSULTATION

処理名が分からなくても、破損写真と図面から相談できます。

材質、熱処理、硬度、破損位置、使用条件、重要公差をお知らせください。狙う機能、試作条件、比較評価の順に整理します。

OXISOについて相談する

FAQ

よくあるご質問

誤解されやすい点を、適用前に整理します。

Q1. OX-FSPはコーティングですか?

いいえ。微粒子を金属表面へ衝突させ、表層の残留応力、硬度、組織、テクスチャを変える表面改質です。連続した皮膜を形成する処理とは異なります。

Q2. 寸法は変わりませんか?

微粒子と条件を選び変化を最小限にしますが、ゼロとは断定しません。重要寸法・粗さを決め、試作前後で測定します。

Q3. どの金属にも同じ処理ができますか?

材質、熱処理、硬度、形状、目的によりメディアと条件は変わります。非鉄金属や高硬度材も対象候補ですが、個別評価が必要です。

Q4. OX-Polishは鏡面研磨だけですか?

鏡面だけではありません。微小ディンプル、プラトー構造、バリ除去、付着物除去など、目的に合う表面テクスチャを作る処理です。

Q5. 効果をどう確認しますか?

未処理品と同じ条件で、残留応力、硬度、粗さ、摩擦、摩耗、耐久、付着量など、故障モードに合う評価を行います。